子育て世代の地方移住、そのメリット・デメリットについて

現在、30~40代の子育て世代が大幅に増加傾向にあります。そして、子育てをする親たちはより良く子育てが出来る地域を求め、子育て世代の地方移住が増えてきているそうです。
東京都内では地方自治体による移住セミナーが多く開催されていますが、セミナー参加者の中には子育て世代も増えてきています。子育てと地方移住の背景にはどのような関係性があるのでしょうか。

子育て世代の地方移住が増加

これまでは、地方移住希望で最も多かったのはシニア世代でした。しかし、最近は転職や子育てを目的に地方都市や祖父母の地元へと回帰する「孫ターン」という動きが出始めているのです。東京や大阪では毎週末、移住セミナーを開催し盛況を見せています。一部のセミナーでは以前の参加者の7割が50代以上でありましたが、現在は30~40代の子育て世代が半数近く占めているようです。これは、東日本大地震で首都圏の都市機能が麻痺した事や自然の中での子育て、親など身内が近くにいる安心感などから移住希望者が増えてきていると考えられます。

田舎で子育てをするメリット

AS_89960188近年はシニア世代だけではなく、子育て世代も田舎暮らしに憧れる人が増えてきています。特に今まで都会暮らしが長い人は自然に囲まれた暮らしや、子育てをするなら自然が多い方が良いと考えている事が多いです。では、田舎で子育てをするメリットとは何なのでしょうか。

・土地・家賃が安い
田舎は都会に比べると土地や家賃が安い傾向があります。子育て世代が住める間取りとして3LDKの賃貸でも家賃は5万で、東京などの都会と比べても格安です。また、市街地であっても2000万以下で新築一軒家を建てる事が出来ます。少しでも家賃を抑えたい家族には嬉しいメリットです。

・自然が豊か
田舎の醍醐味はやはり自然の多さです。市街地でも川や木など緑が豊富で、地方によっては海や山も近くにあります。そして夜空を見上げれば満天の星空を楽しむ事も可能です。さらに空気が綺麗なので、喘息持ちの人も田舎に移住した事により症状が軽くなったという事も耳にします。自然豊かな場所では、子供も元気に周りを気にする事なく遊べるというメリットもあるでしょう。

・子供の遊び場がある
都会では子供が遊べる公園や、走り回ったりボール遊びが出来る広場はなかなかありません。また公園があっても、近所の事を考えて大声を出して遊ぶ事が難しくなっています。しかし、田舎には都会と比べて子供が大声を出して遊べる公園や広場などが多くあります。幼稚園や学校から帰ってくると友達と一緒に広場で思いっきり遊ぶ光景に、親も不自由なく遊ばせる事が出来て大満足なのではないでしょうか。

・待機児童の心配がない
田舎には公立や私立の幼稚園が少なく、公立の保育園が多いです。また、若い世帯も少ない事から保育園に通う児童も少なく、比較的に入園しやすく待機児童問題は見られません。また、保育園で働く保育士数も多いので、子供の動きをしっかり把握し、お世話がとても手厚いので親も安心して預ける事が出来るでしょう。

一方でデメリットも…

・遊べるスポットが少ない
AS_60989921子供には早いうちから知育をさせたいと思う親も多いと思いますが、田舎では美術館や水族館などの施設が少なく、あっても遠い地域な事が多いです。さらに、遊園地などのアミューズメントパークなども身近にないデメリットがあります。休日、家族で1日遊べるところが限られてしまうと思わぬ出費に頭を抱えてしまう可能性があるでしょう。

・賃金の安さ
田舎は家賃が安いと同時に賃金も安めです。
また職業選択の幅が狭いので、なかなか良い企業に勤めるの難しい事も少なくありません。賃金が低い事から収入も都会暮らしより減ってしまい、生活を維持するのが大変な子育て世代には少し辛い現実になってしまう可能性もあります。

・教育が難しい
都会には小学校でも私立がありますが、田舎ではなかなか私立の小学校はありません。さらに、中学校・高校も私立が少ないので、学校の選択肢は限られてしまいます。進学校に通っている学生も大半が県外の大学を希望し、親は学費や仕送りの資金集めに苦労する事もあるそうです。また、子供の才能を伸ばすための習い事や塾といった教育施設が限られるというデメリットがあります。

このように、地方移住にはメリットとデメリットがあります。しかし、少しでも自然豊かでのんびりとしたライフスタイルを望んで地方移住をする子育て世代は多いです。
最近は各自治体で子育て支援を行う地方が増えてきているので、良い子育てをするために地方移住という手段も子育て世代には良い傾向であると言えるでしょう。