積極的な誘致が必要! イギリス人観光客が評価する日本の姿

イギリスでは訪日観光に対する関心が高まっています。日本とイギリスの距離は遠く「足を運びやすい国」というわけではないのにもかかわらず、訪日英国人観光客も増加しています。今後もますますイギリス人市場を増やすためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

訪日英国人観光客の特徴

AS_54913877英国新聞ガーディアンによる「ガーディアン・トラベル・アワード2011」の長距離国別部門で、日本は満足度の高い観光地第1位に選出されました。2010年の訪日英国人観光客は18万4千人でしたが、3月から4月にかけてのイースター休暇を利用している人が多いことが特徴です。

百万単位の訪日観光客がいる韓国、中国に比較すれば英国人は少ないように感じるかもしれません。しかし、訪日旅行1回あたりのひとりあたりの消費額平均は約35万円と、他国に抜きん出ています。

訪日英国人観光客の7割以上が初訪日というのも、リピーターが多いアジア圏とは異なるところです。東京、京都、箱根、広島などいわゆるゴールデンルート上の都市を旅行する人が圧倒的に多くなっています。

地方に訪日英国人観光客を呼ぶには

ゴールデンルートを訪問する人がほとんどの訪日英国人観光客ですが、今後の課題はいかにして地方に足を向けさせるかという点です。いまだよく伝わっていない地方の魅力を発信することさえ成功すれば、可能性は十分あると考えられます。

訪日英国人観光客の多くは、日本国内の移動は飛行機よりも新幹線、宿泊先は小さな和風建築を好む傾向があります。また「温泉を体験したい」というニーズはとても高くなっています。したがって、新幹線を利用してアクセスでき、温泉があり、民宿などのこぢんまりとした和風の宿泊施設が充実している地方ならば十分可能性はあると言えるのです。そのような地方は日本各地にたくさんあるのではないでしょうか。

たとえば、スキー客の受け入れ実績を重ねたニセコ、白馬などに足を運ぶ訪日英国人観光客がわずかずつですが増加しています。これは、スキー客たちのSNSによる情報拡散も原動力になっていました。

インターネットを活用してPR

AS_89790900実は、訪日英国人観光客の9割以上が個人旅行です。そのため、インターネットでいつでも予約できる航空券とホテルのお得なパックが大変な人気を集めています。そういったパックを展開しているサイトをよく閲覧する人に向けた、インターネット広告を展開するというのも効果的な手段と言えるでしょう。

また、最近ではウェブサイトの英語版の作成もめずらしいことではありませんが、訪日英国人観光客を呼びたいのであればイギリス英語を使用することをおすすめします。アメリカ英語とは微妙なニュアンスが異なりますし、アメリカ人とイギリス人では何を面白いと感じるかは非常に異なります。イギリス人ネイティブの視点からとらえた日本の魅力ならば、よりたくさんの共感を得ることが期待できます。

これまでは訪日英国人観光客というと中高年が多かったのですが、この頃では20代の若者の数が急増しています。これはアニメ、コスプレ、アイドルなどの日本のポップカルチャーが欧州で人気を得ているためです。若年層はほぼ100%、インターネットで情報収集をしているので、今後ともますますネットを利用したPRが重要度を増していくことは間違いないでしょう。