フランス人をターゲットにした訪日外国人観光客の誘致戦略

訪日外国人観光客というと中国をはじめとしたアジア圏からの旅行者を想像する人が多いかもしれません。しかし、じつは2015年にはフランスからの旅行者も過去最高を記録しました。なぜ、フランス人観光客を増やすことに成功したのか、また、今後もフランスからのたくさんの訪問客を迎えるにはどうすれば良いのでしょうか。

地方自治体の積極的な取り組み

AS_95014424公益財団法人日本交通公社では2015年に各自治体がどのようなインバウンド観光政策を行っていたかを調査しました。その結果、47都道府県のうち46が台湾、44がタイを中心として位置づけていたことがわかりました。

その他、アジアを中心とした取り組みを行っている地方自治体が目立っていましたが、ユニークなのは、14都道府県はフランスを非常に重要視していたという点です。これは欧米諸国の中では最も注目されていたことになります。

なぜフランスなのか

各地方自治体の挑戦が功を奏して、2015年の訪日フランス人観光客は214,300人と前年比30%増の過去最高を記録しました。しかし、なぜ、フランスを重視する地方自治体が多かったのでしょうか。

「フランス人は日本文化への感心が高そう」「フランス人はSNSでの発信力もあるから、地方のブランディングができそう」といった期待の声が多かったのですが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

フランス人が日本に期待すること

ある研究所の調査によれば、フランス人訪日観光客の多くは日本の歴史と伝統、文化や芸術に非常に興味を持っているとのことです。リピーターになる人も少なくなく、二度目以降は日本の自然に親しむことを旅の目的にする人も急増します。

とくに若い世代はアニメやアイドルなどの日本のポップカルチャーに高い関心を示しています。さらに盆栽や弁当など、日本独自の古くからの文化を積極的に経験しようとする傾向が見られます。

地方はリピーターの集客をねらえ!

AS_81588470フランス人訪日観光客を地方に呼び込みたいならば、ターゲットはリピーターです。日本の四季や自然に興味を持つ人が増えるので、地方に招きやすくなっています。たとえば、大自然の中の合掌造りの家に宿泊するプランなどが大変な人気を集めています。今後もそういった、自然体験ができるプランを提案していくというのもひとつの方法です。

フランス人によるブランディング

フランス人が特別SNS好きというわけではありませんが、やはり旅の情報を発信する人はそれなりにいます。欧米人の中でも、フランス人は自分のセンスを大事にしている存在として認識されています。つまり、フランス人がおすすめするものならば、広告等ではなく本当に何かしらの魅力があるのではないかと期待されているというわけです。

ですから、欧米人の中でもとくにフランス人に特化してアピールするというのは賢い選択なのです。今までアジアだけを対象にしていたけれど、欧米にもアピールしたいと考えている地方ならば、まずはフランスから初めてみるのも良いのではないでしょうか。

「フランス語のサイトが必要?」と、敷居の高さを感じた人もいるかもしれません。確かにあればベストですが、ほとんどの人が英語も理解できます。もし、外国語サイトを作成するのであっても、まずは気軽に英語からはじめてみてはいかがでしょうか。