アジアのミレニアル世代と訪日外国人観光客の市場動向

昨今の訪日インバウンド市場を見ると、アジア新興国に暮らすミレニアル(新千年紀)世代の人数が増えています。今回は、訪日外国人観光客のうち、重要なターゲットであるミレニアル世代についてご紹介します。

ミレニアル世代の定義

AS_80200670国・地域によって定義は異なりますが、ミレニアル世代はアメリカでは1980年頃から1990年代後半に生まれた世代とされています。ジェネレーションYやジェネレーション9.11などとも呼ばれています。デジタル社会に順応した新たな消費者として、世界中で注目を集めている存在です。

中国やアジアの新興国では、ミレニアル世代の人数が多いです。日本とは違い、少子高齢化という状況ではありません。世界の労働人口は2015年に約50%、2025年には約75%になると言い、市場自体は拡大しています。

なお、日本国内のミレニアル世代の傾向は、学生時代からスマートフォンを使うスマホネイティブです。また、長期的な経済低迷や東日本大震災など、今までの日本人が経験したことない体験をしている世代です。

ミレニアル世代の行動特性

ミレニアル世代は、SNSを使った情報発信を得意としています。本人たちの心理としては、「人と繋がっていたい」「みんなでいる感覚を味わいたい」と考えているのです。周囲の目を意識し、流行を追いかけるという傾向もあると言います。

中国人ミレニアル世代の特性は、「高アンテナ」「体験重視派」といったタイプが多いです。流行に敏感で、人よりも早く情報を吸収し、体験や経験したいという人が目立ちます。また、商品の購買基準は自分の個性を表現できるものです。

日本への旅行も彼らのトレンドの一環ですが、あくまでも「自分が行動主体」という前提があります。日本のミレニアル世代と違い、周囲に取り残されたくないという気持ちは見受けられません。よいものを手に入れたいという嗜好があるため、中国人観光客に「日本へ行きたい」と思わせる日本の魅力をアピールすることが大切です。

SNSのプロモーション戦略がカギを握る

AS_76410220ミレニアル世代の情報源はインターネットです。特に、消費活動や旅行先の選定はSNSによって決定するきらいがあります。SNS上でつながっている友達の感想やプロモーション広告などを見て情報をキャッチするので、まずは誰かが発信したくなるような情報を作り上げましょう。

また、ミレニアル世代はSNSで情報を発信したいという気持ちが強いです。情報発信のために外出したり消費したりするという傾向もあるため、「出掛けたくなる話題の場所」というブランディングをすることも効果的だと言えます。

消費行動に大きな影響を及ぼすSNSは、企業や店舗側からすると消費者へのアプローチを大きく覆しました。SNSを通じたユーザーへの新たな楽しみ方と商品価値の提供は、これからの企業や店舗のインバウンド対策に求められている行動だと言えます。

ミレニアル世代を想定したプロモーション戦略をしよう

ミレニアル世代の行動原理は、SNSに発信したくなる情報元へ遊びに行きたいという想いです。そこで、企業や店舗はSNSを有効活用したプロモーション戦略を選定することが求められます。世界の消費行動の中心にいるミレニアル世代を想定し、戦略的にプロモーション活動を行いましょう。