地方ベンチャーのファイナンス事情

最近、地方で起業したいと希望するベンチャーが増えています。IT時代にあっては、インターネットを利用して都心部と情報のやりとりを瞬時にできるので、地方にオフィスがあるデメリットがほとんどないからです。しかし「ファイナンス面はどうなっているのか」と、不安に思う経営者も。気になる地方のファイナンス事情を調べてみました。

地方における融資の難しさ

AS_80105615ベンチャー企業にとって資金調達は死活問題です。都心部ならばベンチャーが融資を受けることができる金融機関を見つけるのは比較的容易です。しかし、地方となると、なかなかそうはいきません。

地方の金融機関で融資を受けたい場合、安定性や堅実性を強く求められます。まだ業績のないベンチャー企業では少額の融資しか受けられないこともあります。

まずは少額融資からスタート

地方で起業する場合には、地元の金融機関からの少額融資でまずは小さなサービスを立ち上げるというのがひとつの方法です。無理なく始められるサービスを大きく育てるというが賢明です。

サービスが大きくなってきたら、ベンチャーキャピタルからの出資も検討しましょう。融資だけでサービスを回すことができそうでも、あえて投資を受けることをおすすめします。なぜならば、投資を受ければ当然ベンチャーキャピタルからプレッシャーをかけられることになるので、ますますチャレンジしなければいけないとモチベーションをアップさせることもできるからです。

刺激的なファイナンス環境を作る

地方での起業に不安を感じる経営者の中には「そこそこの業績で満足してしまうこと」への不安を口にする人が少なくありません。確かに地方では家賃や人件費を安く抑えることもできるため、小規模で経営を安定させることが十分可能です。しかし、それで良いのかと疑問を持つ起業家も、当然のことながらたくさんいます。

AS_63993251そういった不安を払拭するためにも、ある程度刺激的なファイナンス環境を作ることも、ベンチャー企業を誘致したい地方にとっては大切です。たとえば、地方銀行の融資条件を少しゆるくして、より多くの融資ができるようにすることもひとつの方法です。

さらには、地方発のベンチャーキャピタルを創設するのも有効です。企業の成長とともに地方もますます潤うことができるという、Win-Winの関係を築くことも不可能ではないのです。

現在、大手ベンチャーキャピタルで地方発のベンチャー企業に投資したいと考えているところは少なくありません。地方での起業が静かなブームとなりつつあることをいち早く察知してのことと考えられます。大手ベンチャーキャピタルがこのような動きを見せているということは、地方発ベンチャーは今後の成長が大いに期待できる証明とも言えます。

せっかく地方ならではのメリットをいかして急成長しようとしている企業があっても、その恩恵を都心部の大手ベンチャーキャピタルに持って行かれてしまうというのは非常にもったいないことです。地方経済の中に利益を回収してこそ、誘致した甲斐もあるというものです。地方の慣例にはなかったことかもしれませんが、ぜひ新たにベンチャーキャピタルを設立して、未来に向けて投資することをおすすめします。