田舎でも起業できる!IT系の仕事の魅力って?

田舎での生活に憧れている人でも「就職先を探すのが大変そう」という理由で二の足を踏んでしまうことは多いと聞きます。確かに会社の数は少ないかもしれません。それならばいっそ、起業してしまうのもひとつの方法です。田舎暮らしのためのIT起業について解説します。

アメリカでも田舎発ITベンチャーは多い

AS_86322418IT起業といえばアメリカが本場です。アメリカ発の世界的ITベンチャーの中には、田舎で生まれたものが少なくありません。田舎で企業した方が有利なのではないかともいえるような状況ですが、いったいなぜなのでしょうか。

まず、第一に考えられるのが、田舎は諸経費が安くすむという点です。起業してすぐはオフィス維持などにお金をかけることなく、とにかく諸経費を抑えて事業を軌道に乗せなければいけません。これとは逆に最初からオフィスや人材確保に投資しすぎるベンチャーは失敗する傾向があります。

グーグルもマイクロソフトもアップルもガレージや小さな倉庫でスタートしました。日本の田舎にもそういった格安物件は数多くあり、商品開発、集客、販売方法などの勉強に十分な投資をできるというわけです。

地域復興のためのIT起業誘致

過疎対策として、ITベンチャー誘致に積極的な自治体もあります。その代表的な成功例が徳島県神山町です。東京、大阪に本社を置く9つのIT関連企業が古民家をサテライト・オフィスとして活用しているのです。

AS_94587823サテライト・オフィスとは、本社と離れた場所にありながら本社機能の一部を担っている事務所のことです。とくにIT企業ならばインターネットを利用して仕事のほとんどをすすめるため、オフィスが物理的に離れていることにとくに問題はないので、このような田舎のサテライト・オフィスを設置しやすいという特性をいかした試みでした。

それまでは人口約6300人で、最寄りの町にアクセスできるのは1時間に1本のバスだけという典型的な田舎の過疎地域でした。ところがこのIT企業誘致によって、たくさんの若者が移住し、すっかり活気を取り戻しています。古民家をリノベーションしたオフィスに最新PCがならぶオフィスはマスコミでも取り上げられ、神山町のブランディングにも役立ちました。

まずは通信環境整備を!

神山町のIT企業誘致を成功させた理由のひとつは、石川県は全国でも屈指のブロードバンド環境を整えていて、県内ほぼ全域で光回線を利用できることがあるでしょう。これだけの通信インフラがあれば、本社とつながったまま大画面でテレビ会議をすることも十分可能です。

田舎ならではの自然環境も魅力

実際に田舎のITオフィスで働いている人から「都市部にいた頃よりも疲れを感じない」と言う声をよく聞きます。仕事場まで歩いて数分など、通勤電車に乗る必要がないのもひとつの理由かもしれません。また、休日ともなれば近くの海や山でリフレッシュすることも十分可能です。休みの日といえば家でゲーム、人混みにでかけて余計に疲れる……といった都会での生活とはまったく違ったライフスタイルを実現することもできるのではないでしょうか。

……いかがでしたでしょうか。自治体によっては、ITオフィス解説をバックアップする各種支援制度をもうけているところもありますし、本社とのテレビ会議のデモンストレーションなど視察ツアーを実施しているところもあります。空港からオフィスまでの車、格安航空券チケットの手配など至れり尽くせりの自治体もあります。田舎暮らしとIT起業は一見もっとも遠いところにありそうなものですが、
このふたつが出会った時、ひとりの人生にとっても、ひとつの地域にとっても、思わぬ起爆剤となるのは興味深い現象と言えるのではないでしょうか。